Interview
先輩社員インタビュー
マーケットのニーズを先取りした
新製品開発に取組んでいます
私は、大多喜工場でボールバルブをはじめとする、多様なバルブの開発に携わっています。当社営業が伺ってきたお客様のご要望に対し、規格を調べながら図面を書いて、場合によっては試作品を製造して検証を行い、見積書を書くまでが一連の仕事の流れです。
このようなオーダーメイド製品のほかに、市場のニーズを先取りした新製品開発にも取組んでいます。最近リリースされたのが、簡単にレバーを固定できる「ロック機能付きボールバルブ」や、狭い配管スペースでも取付け可能な「小型空圧自動バルブ」です。
これらの新製品は、自分で設計プランを数案考え、技術部門で議論しながら作り込んでいきました。「ロック機能付きボールバルブ」の課題は、ハンドルを持ち上げた時に作動する「ステム」という部品が摩耗しやすいこと。また、精密な鍛造が必要になるため、試作に時間がかかりましたが、こうした困難を一つ一つ解決していくことが設計の醍醐味であり、この仕事に大変やり甲斐を感じています。
総合バルブメーカーとしての
魅力を感じ、ハマイに入社を決めました
私は大学で機械工学を学んでいましたが、卒業の年は求人が激減した「就職氷河期」に当たり、そこへ東日本大震災が追い打ちをかけて、就活には大変苦労しました。しかし、どうしても設計開発の仕事に就きたかったので、30社ぐらいのメーカーを回り、会社説明会に参加しました。その中の1社がハマイでした。
本社で開かれた説明会で、総合バルブ専門メーカーとして長年培われたハマイの技術力にとても関心を覚えました。LPガスから高圧ガス、半導体製造に使われる特殊ガスまで、さまざまな用途に対応したバルブがあり、研究材料が尽きないと感じたのです。さらにハマイは、現在世界中で開発が進行中の水素燃料電池自動車用のバルブにも、いち早く取組んで製品化しているとのこと。実際、街中を走っている大手自動車メーカーのクルマに搭載されていると聞いて、「先進的な会社だな。こういう会社で働けたらいいな」と非常に興味を惹かれました。
そして、説明会が終わり帰ろうとすると、「せっかくお越しいただいた機会ですので、今から一次面接を行います。ご希望の方はこのままお残り下さい」と、係の方から案内がありました。私は、普段はあまり積極的な方ではないのですが、とっさに「これはチャンスだ!」と思い面接を受けることにしました。
面接でどんな受け答えをしたのか、頭が真っ白になったので余り覚えていませんが、とにかくこの会社で働きたいということをアピールしたと思います。その思いが通じたのでしょうか。私が、その年の募集枠でただ1人の設計開発職として採用されることになりました。
部署間の連絡調整には苦労しますが、
カタチになった時の喜びは格別です
設計開発職というのは、一日中図面に向かっているのが仕事というイメージを、学生時代は持っていましたが、実際は営業など他部署との打合せも多く、コミュニケーション力が問われる場面も多々あります。
私も、最初は連絡調整がうまく行かず、プロジェクトの進行が滞ることもありました。しかし、今では、いろいろと先輩のサポートを受けながら場数も踏み、スタッフ全員で、「お客様にご満足いただける製品を作りたい」というゴールに向かって頑張っています。素晴らしい製品としてカタチになった時、みんなと分かち合う喜びは格別ですね。
学生時代の勉強が、今役立っています。学業もしっかり修めてほしいと思います
特に理科系の学生の方へのアドバイスとしては、学生時代に学んだことが、実際に仕事の上でも結構役に立つということです。私自身、最初にバルブの設計を始めるにあたり、強度計算や材料力学など、大学時代の教科書を引っ張り出して勉強し直したことがありました。ですから、学校での勉強をけっして嫌がらず、最後までしっかりと学んで就活に挑んでいただければと思います。
一日のスケジュール
- 08:15
- 大多喜工場へ出社。今日1日の業務内容を確認したあと、ラジオ体操と朝礼。
- 08:30
- 業務開始。製品の設計図面作成、試験の準備、お客様に提出する報告書を作成。
- 12:00
- 昼休み。工場の食堂でランチ。
- 12:40
- 午後の業務開始。営業からの電話に対応。お客様の現場状況やご要望を聞く。
- 13:30
- 試作品等の試験を実施。
- 16:00
- 技術開発グループのメンバーと打合せ。
- 19:00
- 退社し、マイカーで家路へ。
【プライベート】 旅行は誘われれば行くタイプで、国内では四国・九州以外はだいたい足を運んでいます。今まで行った街の中で、一番良かったのは広島。子どもの頃からのカープファンなので、マツダスタジアムを訪ねてホントに感激しました。近年、ようやく強くなってくれて嬉しいですね。